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糖尿病神経障害に負けない!

2型糖尿病で糖尿病神経障害がある女性患者のブログです。

氷水に指をつけて体温が下がった後なかなか戻らないのは神経障害のせい?

氷水に指を付ける



菱沼さんの体は大丈夫!?

佐々木倫子さんの大人気マンガ『動物のお医者さん』の中で学生たちが氷水に指を付けて我慢していると、最初は皮膚温が下がるけれどそのうち盛り返す(再び皮膚温が上がり始める)というシーンがあります。

私も大学生の時にこの実験をしましたが、確かに最初は下がった皮膚温が盛り返したので「おおー!マンガで読んだのと同じだ!」と妙に感動したのを覚えています。

マンガの中で菱沼さんという女性は特異体質で、氷水に指をつけると皮膚温が盛り返さず、どんどん皮膚温が下がっていって危険なので途中で実験を中止しています。

 

 
 
まぁ菱沼さんはともかく、もしあなたがこの実験を行って、普通の方と比較して皮膚温の盛り返し方が明らかに鈍かった場合はどういうことが考えられるのでしょうか?
 
 
このことは、皮膚に分布している自律神経の機能が高血糖によって障害されていることを反映しています。このことがケガの治りが遅くなったりする原因の一つと考えられるそうですよ。
   
 

発汗の異常も自律神経障害のせい?

皮膚の自律神経の異常と言えば「発汗異常」が有名です。汗をかけなかったり、逆に汗をかきすぎたり、手足では汗をかかないのに顔や胴体からはやたらと汗をかく方もいらっしゃるそうです。

他に糖尿病による自律神経障害の症状として立ちくらみ・下痢や便秘・消化吸収の異常・排尿異常などが挙げられます。

健康な人では環境と体温上昇に応じて、暑い日にはその分たくさん汗をかいて生じる「気化熱」を利用して皮膚を冷やし、体温調節をしています。 夏にこの体温調節が十分にできなくなるとどうなるか…非常に危険ですよね!

また発汗量が減ると、皮膚温は上昇し、乾燥し、病原体への抵抗性は損なわれるので、アトピー性皮膚炎の方は悪化しやすくなるんだそう!  

 

 

多汗症は薬による治療で症状が軽減されますが、汗をかけなくなるほうは今のところ効果的な治療法はまだ存在しないようです…

血糖コントロールをきっちりと行い、糖尿病神経障害に対してある程度効果があるというエビデンス(科学的根拠)が存在するもの(αーリポ酸、Lーカルニチン、γーリノレン酸、メマツヨイグサ、ビタミンB12など)を慎重に試すのも良いでしょう。主治医には報告してくださいね!
 
特に夏場に体温調整がうまくいかないのは危険なので、日常生活で気を付けることなどを病院でよく教えてもらって実践しましょうね。
 
 
 
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