糖尿病神経障害にお酒は絶対にNG!?
ふと「糖尿病神経障害のある患者はお酒を飲んではいけないのかな?どうなんだろう?」という疑問が湧きました。
糖尿病があるというだけでもあまり飲酒しないほうが良さそうですが、糖尿病神経障害がある場合はさらに良くないのかも…と。
ちょっと調べてみたところ、日本臨床内科医会様のパンフレットには「アルコールは神経障害を必ず憎悪させます。きっぱり断酒しましょう」と書いてありました💦
他の色々な医療関係のサイトをざっと見ましたが「糖尿病でも血糖コントロールが良くて合併症がない場合は適量ならよい」「合併症のある場合は悪影響があるので少量でもお酒はいけません」などとあります。
つまり糖尿病神経障害やその他の糖尿病合併症がある場合、お酒はきっぱりやめてしまったほうがいい…ということですよね。
「糖尿病でも糖質が少ないお酒なら飲んでも良い」と言われたりしますが、血糖値とか糖質だけの問題ではないのかもしれません。これは大いに気になります💦
お酒でなぜ糖尿病神経障害が悪化するの?
糖尿病神経障害は糖尿病の合併症のひとつですが、実はアルコール依存症患者も神経障害になりやすいのだそうです。
そして糖尿病とアルコール依存症の両方があると、糖尿病神経障害とアルコール性神経障害が互いに相乗効果で早期から障害が進行しやすくなるそうなのです💦
アルコール性の神経障害(アルコール性多発ニューロパチー)はアルコールが直接神経に悪影響を与えるほか、アルコールの代謝によって特定のビタミンが大量に消費されてビタミン欠乏になることによっても生じるそうです。
アルコール性小脳変性症(歩くときにふらつく)、ウェルニッケ脳症(ビタミンB1欠乏)、ペラグラ脳症(ナイアシン欠乏)など、アルコール大量摂取に伴って起こる神経疾患の治療は禁酒とビタミン補充が基本となるそうです。
アルコールだけでも神経障害になるぐらいですから、もともと糖尿病神経障害がある患者に良いわけがありませんよね。さらにビタミンが大量に消費されて欠乏しやすくなります。
糖尿病神経障害のある患者は血中ビタミンD濃度が低下していることやビタミンB12投与で末梢神経障害が改善し得ること、ベンフォチアミン(脂溶性長時間作用型ビタミンB1誘導体)やαリポ酸投与で神経障害が抑制されることなどいろいろ分かってきています。
できる限りお酒を飲まないこと、必要に応じてビタミンB群サプリなども利用しながら食事を整えること、血糖コントロールに励むこと、きちんと通院すること…ぐらいでしょうか、出来ることは。
禁酒の効果は気長に待ちましょう!
いますぐお酒をやめたとしても「1週間後に糖尿病神経障害が劇的に改善した!!」というようなことにはおそらくならないのではないかと思います💦
病院のお医者さんたちでさえ「治すのは難しいよ」とおっしゃっているんですもん、そんなに簡単に魔法のように誰でも確実に完治するわけがないですよね…
でも1年、2年…と時間をかけてゆっくり改善したという方の実例はたくさん見かけましたから、焦らず気長に継続していきましょう。
お酒を1滴も飲んではいけない…かどうかは分かりませんが、少量でやめておけなくて大量に飲んでしまう方もきっといらっしゃいますし、最近はアルコール度数がとても高い飲料も売られていますからねぇ💦
たまーに同窓会などに行きますけど、糖尿病じゃなくても「わたし飲めないんだよね」「わたしも~」と、お酒を飲まない友達はちらほらいます。
お酒が好きな方は辛いと思いますが、みんなで頑張りましょう。私の夫は糖尿病ではありませんが、無糖の炭酸水を飲むようになって禁酒に成功しています。