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糖尿病神経障害は治るの?
すでに糖尿病合併症である「糖尿病神経障害」を発症してしまったら何とかして「完治させたい」と願うことでしょう。
ネットで「糖尿病神経障害 治癒」などと検索すると、怪しげな煽り文句の広告がヒットして、中を読むと単なる健康商品の広告でがっくり…なんてこともありますよね。
それはともかく、実際のところ糖尿病神経障害は「完治」するものなのでしょうか?
目を動かす神経や顔面神経の麻痺の場合は、様子を見ているだけで自然に治ることが多いそうです。タレントのグレート義太夫さんも、ものが二重に見える時期があったそうです。
これは目を動かす神経に障害が起きたため、左右の目でものを見る時に見ている景色にズレが生じるためです。ビタミンB12や薬を使用すると早く治ることがあるそうです。
その他の神経障害の症状に関しては「軽症の場合は血糖コントロールと生活習慣の改善によって良くなることが多い」などと説明されています。
糖尿病神経障害は「ソルビトール」という糖が神経細胞内にたまることや神経細胞に栄養を送っている血管が詰まったりすることで起こると考えられています。
このソルビトールを作るのを邪魔する薬や、神経細胞に栄養を送っている血管の血流を改善するための薬はあります。
しかし、軽度のうちはともかく、ある程度進行してしまった糖尿病神経障害は、痛みなどの症状を和らげる対症療法的なことしかできない…というのが現状のようです。
完治する場合もあるけどそうではない場合も多いって事か。
そのようね…血糖値がすごく良いのになかなか神経障害の症状が消えずに困っている方はたくさんいらっしゃるわ。
糖尿病神経障害は早期発見できる?
糖尿病神経障害というと「足がしびれたりチクチク痛む」というイメージがあるかもしれません。
しかしこれは糖尿病神経障害のひとつの症状にすぎません。他にも実にたくさんの症状があります。
私は糖尿病が発覚する前の年、安静時にもかかわらず脈がとても速く、エアロバイクを漕いでもなかなか心拍数が変わらないことに気づきました。
足の指がなんとなくチクチクするように感じたのは、入院する直前2か月ぐらいの間だけでした。
私の症状のうち心拍数の異常は長年の高血糖によって自律神経が障害された結果だと思われますが、一時的な足の指の痛みは「高血糖性ニューロパチー」ではないかと思います。
高血糖性ニューロパチーは糖尿病になったばかりの方や特に血糖コントロールが悪い 時に起こる一時的な手足の感覚異常で、血糖値が下がれば速やかに消えるそうです。
これは、神経が不可逆的なダメージを受けたわけではなく、著しい高血糖のため一時的にその機能が障害されているということのようです。
他にもたちくらみや便秘など、糖尿病とはあまり関係がなさそうに見える自覚症状はいろいろあります。
糖尿病神経障害の診断は自覚症状が手掛かりになりますが、アキレス腱の反射をみる検査や振動刺激を感じることができるかをみる検査が行われます。
神経の伝導速度を測る検査や、自律神経機能検査(CVR-R、呼吸により心拍がある程度「ゆらぐ」のが正常であり、自律神経障害によってこの「ゆらぎ」が減るのでその程度を見る検査)もあります。
神経伝導速度検査や自律神経機能検査は私は総合病院に入院している間に受けました。これらはいつでも気軽に…というわけにはちょっといかないかもしれません。
完治が難しい場合もあるけれど…諦めない!
糖尿病神経障害は、初期段階であれば主に血糖コントロールによって「完治させることができる」そうです。
しかし必ずしも「完治が期待できる段階」で発見できるかどうか分からないことと、すべての方が絶対確実に…というわけではないということでしょう。
ただしどんな場合でもあきらめてはいけません。糖尿病神経障害による「胃不全麻痺」が13年かかって治った方もいらっしゃいます。
↑↑↑血糖コントロールだけでは治すことができない糖尿病神経障害を治すための研究が行われています。大いに期待したいところです。
糖尿病神経障害は、糖尿病合併症の中でも特に発症する患者さんが多く、糖尿病発症から5年ぐらい経った頃から増え始めて、発症から30年経つと約6割の患者さんに見られるそうです。
糖尿病ルーキーさんには決して油断しないでいただきたいですし、すでに糖尿病神経障害が進行してしまっていても良い薬ができるかもしれないので諦めずに治療を続けていきましょう!
いま元気に暮らしていれば、きっとそのうち良い治療法が見つかるニャー!
そう期待しましょ!諦めないで…私も頑張るから。
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