時々足の裏をチェックしていますか?
みなさんは、時々足の裏をチェックなさっていますか?糖尿病患者は意識的に足の裏を見たほうがいいようです。
なぜなら糖尿病患者はいろいろな理由から「足病変(足に生じるさまざまなトラブル)」が起こりやすく、最悪の場合は足が腐ってしまって足を切断しなければいけない場合もあります💦
特にリスクが高いのは「血糖コントロールが良くない方」「以前に足に潰瘍ができたり壊疽(その部分が腐ってしまう)ができたことがある方」「糖尿病神経障害の方」「足の血管が狭く細くなった状態の方」だそう。
私は総合病院の糖尿病内科に通っており、糖尿病患者の足をチェックしてくれる「フットケア外来」もあるのですが行くように言われたことはありません。良いのかな~💦
「糖質制限」の第一人者である江部康二医師のお父様は77歳の時、糖尿病による血流障害のために右太ももを切断し、3年後にお亡くなりになったそうです。だからでしょうか、江部先生があんなに一生懸命になられたのは…
なぜ糖尿病患者にはいろいろな足のトラブルが起こりやすいのか、そして足のトラブルが悪化して脚を切断することにならないためにはどうしたらいいのか考えてみませんか?
糖尿病患者が足病変になりやすい理由は?
糖尿病で足の動脈硬化が進行すると、足の血管が細くなったり詰まったりして十分な量の血液が流れなくなります(PAD=末梢動脈疾患)。
PADが少し進むと「しばらく歩くと足が痛くて歩けなくなるけど、休むとまた歩けるようになる」という症状が起こるようになります。
さらに進行すると歩いていない時も足が痛むようになり、足に潰瘍や壊疽ができるようになるとかなり進行しています💦
それほど進行していない段階であれば血流を良くする飲み薬を飲んだり、足の動脈の狭くなっている部分を広げるような治療をすることができるそうです。
糖尿病神経障害があるといろいろな足トラブルが起こりやすくなります。自律神経障害によって足が乾燥して「ひび割れ」が起こることがあります。
運動神経障害によって一部の足の筋肉が萎縮してしまい、足が変形することもあります。足が変形すると「靴ずれ」が起きやすく潰瘍ができやすくなります。
また1型糖尿病患者は健常者の3~7倍、2型糖尿病患者は1.3~2.8倍も骨折しやすいということが分かっています。
糖尿病で骨の強度が低下しているのに、知覚神経障害によって痛みを感じないと足の骨折に気づかずにどんどん歩き続けたり筋トレなどを続けてしまい、足の骨が破壊されてしまいます。
糖尿病だといろいろな理由から足のトラブルが起こりやすいうえ、糖尿病神経障害の知覚障害があると本来はかなり痛いはずのこのような病変に気づきにくく、治療が遅れてしまいがちです。
足の裏に画びょうが刺さっていることに気づかずにずっと歩いていたという方の話を読んだことがあります。暖房器具による低温やけどにも注意が必要です。
糖尿病神経障害は一般的に手よりも足に先に起こるとされています。足に何らかの違和感を感じたときは、早めに医師に相談してみましょう。
糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、水虫にもかかりやすくなります。水虫なんてありふれた病気だと思いがちですが、糖尿病患者は重症になりやすいので油断は禁物です💦
足をこまめに観察しましょう!
私は糖尿病と診断される前に「足のかかとがひどくひび割れているな…」と感じました。冬には特にひどくて、ひび割れたところから赤いものが見えて激痛が走るほどだったのです。
「角質が厚くなるタイプの水虫ではないか?」と思って皮膚科に行って検査してもらいましたが、水虫ではないと言われて困惑。今思うとあれは自律神経障害のせいだったのかも?現在はかかとは正常に戻っています。
糖尿病患者さんは足のトラブルが起きやすく、トラブルが起きてもなかなか気づきにくいこともあります。毎日お風呂のついでなどに足の裏を観察しましょう。
爪切りでは「深爪」をしないように気を付けてください。うまく切れない時やタコなどができたときも、下手に自分で対処しようとしないで病院で相談したほうがいいかも…
あなたの通う病院に「フットケア外来」がある場合、足のことで何か不安があればそこで診てもらって相談するといいですね。
まず足の裏を毎日観察することを習慣にしましょう。大切な足を失うようなことにならないために…私も気を付けます。