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「胃不全麻痺」ってなんだ?
糖尿病合併症のひとつ「糖尿病神経障害」では全身にさまざまな症状が現れますが、糖尿病神経障害で「胃」の調子が悪いと感じることがあります。
糖尿病神経障害によって胃のぜん動運動が低下してしまい、食べ物が胃を通過するまでの時間が通常よりも長くかかるのが「胃不全麻痺」です。
食べ物が吸収されるスピードが遅くなるので食後に血糖値が上がるタイミングが遅れてしまい、インスリン注射をしている方の場合は血糖値が下がるタイミングとインスリン注射の効果のタイミングがうまく合わないというトラブルが起こりがちです。
そして痛みや吐き気、お腹のハリや食欲がないなどの症状もしばしばみられるようです。これは困ってしまいますよね…
私は糖尿病と診断された最初の年は食後血糖値はなかなか上がらず、食後2時間ぐらいがピークでしたが現在は45分~1時間後がピークになっています。
もしかして最初は軽い胃不全麻痺があったのかな…だってCVR-R検査でも「自律神経障害があります」と言われていましたからね💦
胃不全麻痺の治療法は?
胃不全麻痺の症状を改善する効果が期待できる薬があるそうなので、気になる方は1度主治医に相談してみることをお勧めします。
また他の神経障害の症状と同じく、あまり重症でなければ血糖コントロールが良い状態をキープすることで胃不全麻痺もゆっくりと改善していくようです。
アメリカの1型糖尿病患者バーンスタイン医師は、胃不全麻痺の症状が全部消えるまでなんと13年もかかったそうです!
まぁ今は良い薬もあるようですし、血糖コントロールに励むだけでもゆっくりと改善し得るというのは良いことですよね。
お腹のハリや食欲不振、胸やけなど何らかの不快な症状がある場合はもちろんですけど、これらがなくても「あれれ?なんで食後こんなに時間が経ってから高血糖になるんだろう!?」と思うようなことがよくある場合は主治医に相談してみましょう。
特にインスリン注射をしている方は、胃不全麻痺があると高血糖や低血糖が起こりやすくなるので…
回復することもあるっていうのは嬉しいニャ。
神経障害の症状は回復することも多いからあきらめてはいけないわね。
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