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糖尿病患者はお酒を飲まないほうがいい?
以前「糖尿病神経障害がある患者はお酒を飲んでもいいの? 」という記事を書いたことがあります。
糖尿病とアルコール依存症の両方があると、糖尿病神経障害とアルコール性神経障害が互いに相乗効果で早期から障害が進行しやすくなるので、できるなら禁酒したほうがいいという内容でした。
diabetic-neuropathy.yosshie3.com
そしてお酒好きの糖尿病患者の皆さんには非常に申し訳ないのですが、またまたショッキングな文献を見つけてしまったのでご紹介します…自戒を込めて。
なんと、糖尿病でなおかつアルコール依存症の患者は自律神経障害も末梢神経障害も多く、お酒をやめられないと自律神経障害が悪化して突然死しやすくなるというのです!
「糖質オフのお酒なら飲んでも良い」などと言われますけど、やはりお酒は飲まないほうが良いのでしょうか…
糖尿病とアルコールが相互に悪影響を与える
糖尿病合併症の神経障害と、アルコールにより起こる神経障害。糖尿病とアルコール依存症を併せ持っている場合、この2つが相互に悪影響を与えあい、早くから神経障害が進行しやすいのだそうです。
そして糖尿病合併症の自律神経障害が進行すると、低血糖が起こった時の身体の反応が鈍くなったり、睡眠中に呼吸が止まったり致死的な不整脈が起こりやすくなって突然死が起こるのではないかと考えられるそうです。
ある程度までの段階なら、糖尿病の治療によって自律神経障害も改善し得るということですが…
糖尿病神経障害がある患者が飲酒の習慣を続けると、神経障害が良くなるわけがありません。お酒好きの方にはとても辛いと思いますが、ここはひとつ頑張って禁酒しましょう!
アルコール依存症の治療方法は?
アルコール依存症は、自分の意思のチカラだけではどうにかなるものではありません。だから医師のチカラが必要になります(ギャグじゃないですよ!)。
まず患者さんに自分がアルコール依存症であることを理解してもらい(自分がそうだと思っていない人もいるから)、入院して断酒を開始します。
最初はお酒をやめると離脱症状(イライラする、不安になる、手が震える、夜眠れない、汗をかく、嘔吐など)が出ますが、約3週間ぐらいでおさまるそうです。
その後7週間ほど、飲酒に対する考え方や行動を見直すための精神療法を受けたり、退院後の日常生活を送るための訓練を積みます。
退院後も、専門施設への定期通院や自助グループへの参加を継続し、断酒を続けていくことになります。
「飲みすぎは良くないけど少量なら良いんだろ?」と思いがちですが、アルコールによって深刻な健康への影響が出ている場合「減らす」ぐらいではダメで完全に断酒してしまわないといけないようですね。
アルコール依存症の治療は容易ではないかもしれませんが、糖尿病患者の場合突然死する確率が高まるのは非常に怖いので、頑張って依存を断ち切りましょう!
怖い怖いと言っているだけじゃどうしようもないんだよな!
だから今すぐ断酒しましょう!!
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