MENU

糖尿病神経障害に負けない!

2型糖尿病で糖尿病神経障害がある女性患者のブログです。

糖尿病神経障害とはどのような病気なの?

糖尿病神経障害ってどんな病気?

糖尿病合併症のひとつ「糖尿病神経障害」はその名前を見て「糖尿病が原因で神経に異常が起こる病気かな?」というのは何となく分かりますよね。

しかし専門家の書かれた医療サイトの解説などはどうも難しくて分かりにくかったりして…そこで少しでも分かりやすくまとめてみようと思いました。

神経にもいろいろありますが、物をさわって感じるのは「感覚神経」、手足を動かすのは「運動神経」、無意識に血圧や心拍数の調整などを行うのは「自律神経」の仕事です。

糖尿病で血糖値が高い状態が慢性的に続くと、ソルビトール(糖アルコールの一種、甘味料や食品添加物として使われている)が神経細胞に蓄積して神経に害を与えます。

 

リンゴと梨

 

ソルビトールはリンゴや梨などの果物にも含まれているものですが、高血糖になると体内で余分なブドウ糖からソルビトールが大量に作られてしまいます

また高血糖により細い血管が詰まって血流が悪くなり、神経細胞の活動に必要な酸素や栄養が行き渡らなくなることなどによっても神経障害が起こると考えられています。

感覚神経・運動神経・自律神経がダメージを受けてしまうと、全身でいろいろな不快な症状が現れます。下の図はメディマグ.糖尿病様のサイトから引用させていただきました。

f:id:dm_yosshie:20200812215645j:plain

糖尿病神経障害になると何が危険なの?

糖尿病神経障害になると足がしびれたりして不快だという話は有名でしょう。私も糖尿病と診断されたときは足の指がしびれていました。

しかし糖尿病神経障害は、ただ不快だという以上にものすごく危険なので気を付けなければいけないんです?

痛みや熱さの感覚が失われてしまうと、たとえば足の裏に画びょうなどが刺さっていても気づかずにそのまま平気で歩いていたり低温やけどをする危険性があります。痛みがないのでケガや病変に気づきにくく、最悪の場合は足の切断になることも!

 

 

低血糖が起きてもその自覚症状が起きにくかったり、低血糖時に血糖値を上げるホルモンも正常に分泌されないことがあります

また心筋梗塞や狭心症などの発作が起こると激しい胸の痛みが起こるものですが、神経障害だとその痛みがないために気づかず、治療が遅れてしまうことがあるそうです。

そして自律神経障害があると呼吸が止まったり危険な不整脈が起こりやすく、突然死する危険性が健康な方よりも高くなってしまいます。私も自律神経障害があるので他人事ではありません?

 

糖尿病神経障害はどうやって治療するの?

糖尿病神経障害が軽度の場合は、生活を改善して血糖コントロールを良好に保つだけで改善することが多いのだそうです。

体内でソルビトールを作り出す酵素の働きをおさえる薬や、痛みや各種の神経障害による症状を緩和する薬を処方する場合もあります。しびれに効果があるとする漢方薬もあるようですね。

チアミン(ビタミンB1)を脂溶性にして長時間作用するようにしたベンフォチアミンの服用によって糖尿病神経障害がやや改善されるかもしれないというデータはあります。私は毎日飲んでます。

高血糖が糖尿病神経障害に良くないのでまず高血糖がなるべく起こらないように気を付けていくのが基本ですよね。しかし神経障害がある程度進行している場合はそれだけでは難しいかもしれないので主治医とよく相談しましょう。

 

ベンフォチアミン