自律神経障害で突然死の可能性が！？
糖尿病神経障害とひと口に言っても、感覚神経・運動神経・自律神経のどれが障害されるかによって出てくる自覚症状は異なります。
自律神経は内臓の活動、発汗による体温の調節、血圧の維持など、人間が生きていくために必要なさまざまな機能を調節している神経です。
自律神経が障害されると、下痢や便秘、不整脈、発汗異常、排尿障害、起立性低血圧（立ちくらみ）などいろいろな症状が起こってきます。
下の記事内に「明らかな自律神経障害を有する方は無痛性心筋梗塞や致死性不整脈が原因で3年後に生きている確率（3年生存率）は47%という報告もあります」という記述がありました💦
https://news.yahoo.co.jp/articles/77c4c3893e44fe23e19c7d54794dfe47d456ec58
無痛性心筋梗塞は、普通はかなり痛いはずの心筋梗塞で痛みをあまり感じないために治療が遅れてしまうものです。致死性不整脈は突然死につながる危険な不整脈です💦
私は5年ちょい前に糖尿病性ケトアシドーシスで入院したときの検査で「自律神経障害があるね」と指摘されました。当時は安静時頻脈もありました。
自律神経障害の検査のCVR-Rの数値が「正常値3～5のところ1.55でかなり悪いねぇ」と主治医から言われました。
現在は神経障害の自覚症状はすべて無くなりましたが、自律神経障害はどうなっているのでしょうかね。少しは改善しているのでしょうか…
糖尿病による自律神経障害は治るの？
糖尿病によって起きる自律神経障害は突然死を引き起こすこともある恐ろしい合併症ですが、ではいったん自律神経障害になった後で「治す」ことはできるのでしょうか？
私が入院した総合病院のベテランの糖尿病専門医の先生は「死ぬときに少しぐらい足がしびれていてもいいじゃないですか」と糖尿病教室でおっしゃいました。
これは「糖尿神経障害はいったんなってしまうと完治することは難しいが、これ以上悪化しないように頑張って進行を止めましょう」という意味だと私は解釈しました。。
確かに糖尿病神経障害は「この薬を飲めばハイッすっかり元通り♪」というような簡単に治る病気ではないのかもしれません、残念ながら…
ある程度までの段階なら血糖コントロールによって改善することが期待できるようですが、あとは症状に対する対症療法になってしまうようです。
進行を止めることができればラッキーってことで、前出の糖尿病専門医の先生の発言が出たのかなと…
神経障害は、ある程度以上進行してしまうと不可逆的な変化が起こっていて治療しても治すことは難しくなってしまうそうです。できるだけ早い治療が大事なのです。
完全に治るかどうかは分からないが…
「なぜもっと早く治療を始めなかったんだ。そうしたら神経障害が出ることもなかったのに！」などと自分を責めることは誰にでもあるでしょう。私だってあります。
妊娠糖尿病が産後はギリギリとはいえ検査で正常値が出て「今後もカロリーに気を付けて運動してね」と言われただけで「ジムに通って玄米食を続ければいっか」と思った私。
世間一般の方たちと比べて極端に不摂生をした覚えなどないのに、ある日とんでもなく体調が悪化して入院し「あなたは糖尿病ですでに合併症の神経障害もあります」と言われても💦
自律神経障害があると健康な方よりも致死性不整脈が起こりやすくなりますが、糖尿病患者が特に夜中眠っているときに重い低血糖になると致死性不整脈が起こって突然死する可能性が高くなるそう！
ふつう低血糖になると自覚症状（冷や汗、動悸、けいれん、手足の震えなど）が出て気付くものですが、しょっちゅう低血糖になっていたり糖尿病神経障害だと自覚症状が出にくいことがあるのです。
夜中に重い低血糖を起こす原因はいろいろありますが、インスリンを間違って多く注射してしまったり食事の糖質量がうっかり注射量のわりに少なすぎた等によるものが多いそうですね。
私が糖尿病の標準的な食事療法ではなく糖質制限を選んだ理由のひとつはそれです。私の糖尿病は重いので、普通に食事をするなら1日4回インスリン注射をしなければいけないと言われていました。
今さら「もっと早く治療を開始していれば…」と考えちゃうこともありますが、そんなことを言っても何にも変わらないのです。
だったら、今からできることを一生懸命やるしかないのですよ。自律神経障害が「完治」できるかどうかは分かりませんが、あーだこーだと何とか努力して今の状態をキープしたいです。
アメリカのバーンスタイン医師の患者さんたちで、治療を始めてから数年後に自律神経障害が大幅に改善したり完全に正常化した方たちもいらっしゃるそうです。素晴らしいことですよね。
元気でいれば、そのうち完全治療法が見つかるかもしれないじゃないですか！その日が来るまで、みなさん元気でいましょうね♪
